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栄華の夢 -Eiga no yume-

 浮世は夢の 夢ならぬ夢

なにものかになりたくて
でもなにものにもなれなくて
時ばかりが過ぎていくことに耐えられなくなった僕は
背中を思い切り蹴り飛ばした

走り出した僕はどこにいるのか
どこまで行けばよいかわからなくて
ありったけの自信が全て砕け散り果てたころ僕は
自分を思い切り突き飛ばした

誰も何にもなれないから
自己に鍵をし日々を繋ぐ
僕は何にもなれないけれど
醜く足掻き歩き続ける


三千歳の哀しみを飼い慣らし僕は
孤独を友に草の庵で心を解いた

いつか世界が僕を捻り潰したとしても
後悔はもうないだろう

なにか

2020/08/14 修正
2020/06/22 noteにて公開

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