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栄華の夢 -Eiga no yume-

 浮世は夢の 夢ならぬ夢
岡田以蔵
天保九年(1838)-慶応元年五月十一日(1865.6.4)

君が為め 尽くす心は 水の泡
消えにし後は 澄みわたる空



幕末の尊王志士・剣士 岡田以蔵(変名・土井鉄三)


土佐藩(土佐郡江口村)出身。武市半平太(瑞山)に師事した後、江戸の桃井春蔵道場にて修業、師の武市半平太と共に九州諸藩を遊歴し剣術の腕を磨く。
 文久元(1861)年、師の武市半平太が結成した土佐勤王党に加盟し、翌年土佐藩主・山内豊範に従い武市半平太と共に上洛。京で斬奸・天誅の名のもとに多くの暗殺に従事する。
 文久三(1863)年に脱藩。同年、公卿・姉小路公知暗殺の嫌疑をかけられ、土井鉄三と改名し潜伏生活を送る。元治元(1864)年に京都で捕えられ京から追放されると共に土佐藩吏に捕われ土佐へ搬送、投獄される。折しも八月十八日の政変以降、公武合体派が優勢となっていた土佐藩では土佐勤王党の獄中であり、土佐藩士・井上佐一郎の殺害を自白し、斬首された。



参照:

  • 日本歴史学会編『明治維新人名辞典』吉川弘文館、 1981年
  • 『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館、1994年
  • 『朝日日本歴史人物事典』、朝日新聞社、1994年
  • 『日本人名大辞典』講談社、2001年

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